#2 性別とは
わたしはノンバイナリーでありパンセクシャルと書きました。どちらにも共通して「男女の枠組みに囚われない」ということが言えます。
最初に性別の概念に疑問を持ったのは、そこそこ小さい時でした。おそらく小学生低学年。
近くの薬局に行くと、当時今より小さかった久遠少女に薬剤師さんがガチャガチャのコインを渡してくれてました。
縦に連なる二つのガチャガチャで、上が「女の子用」、下が「男の子用」。
性自認の概念も知らない、年端もいかない子どもですので迷わず女の子用を選んだのですが、ラインアップがイマイチだったんですね。
具体的に何かはもう忘れてしまいましたが、全く刺さらなかった。
いらねーと思って男の子用の方を見たら、こっちの方がよっぽどいいぞ? そこでそちらを回したんです。
わたしはいわゆる「女らしい」と言われているものが嫌いなわけではありません。「男らしい」と言われているものが好きなわけでもないです。ガチャガチャも、女らしいモチーフの中身だったから回さなかった、男らしいモチーフの中身だったから回したということではないです。
刺さらなかったものが結果として女の子用とタグづけされていただけで、そのタグがわたしがより好きなものを得るためには邪魔なものでした。
どっちでも良くない?男の子と女の子って違い、そんなに重要?と感じていました。
複雑の言い回しをしちゃいましたが、わたしが投げかけたいのは、「そもそも何を持って男女という性別の概念を決めているのか?」ということです。
身体の性差はわかりやすいです。ついてるかついてないか。(でも確認するまでは女の子なんだよ!)
でもジェンダーとしての男性女性の定義はないと考えています。
最早、外見や服装、言葉遣いや仕草などではその人の性別は定義できないケースがたくさんあります。ジェンダーレスのモデルさんが有名になっていますし、インテーネットの海には女装男装、blgl、男の娘、石田彰、なんでもござれのカルチャーが蔓延っています。(フィクションは少し違うかもだけど)
それもあって、若い人は特にLGBTQ+に寛容だったり興味を持ったりしていると感じます。
生物学的な性とは別に、既存のジェンダーに囚われすぎない人が増えるといいなと思っています。
#1 名は体を表す
「ブリタニカ」は辞書。
「テトラコントラコロライン」は熱帯魚用の中和剤。
「アセットバックドセキュリティ」は企業から分離した資産を裏付けに発行される証券。
「バーモンタースカンジナビアンスプリッティングアックス」はプロ仕様の薪割り用の斧。
「ニセフトコロコメツキダマシ」は虫(これは実際にはいないらしい)。
「クルンテープ·プラマハーナコーン·アモーンラッタナコーシン·マヒンタラーユッタヤー·マハーディロックポップ·ノッパラット·ラーチャタニーブリーロム·ウドムラーチャニウェートマハーサターン·アモーンピマーン·アワターンサティット·サッカタッティヤウィサヌカムプラシット」はバンコクの正式名称。
すごいなお前!
片桐は「Quen」の由来も当ててくれるでしょうか...
Quenとはベトナム語で「知る」「慣れる」「親しくなる」などの意味があるらしいです。
わたしというパンセクシャルを「知る」ことでセクシャルマイノリティに「慣れ」、今後周りにどんな性別の人が現れようと関係なしに「親しくなれ」るよう願いを込めました。
う~ん素晴らしいネーミングセンス。名前負けしないように頑張っていくぜ
ただベトナム語という言語はトップレベルで難しいらしく、複数の声調を正しく発音しないと、全く違う意味になってしまうらしい。
quènは「平凡な 」、「劣った 」
quẹnだと「色あせた 」、「枯れた 」
quênに至っては「忘れる 」、「離れる 」、「怠る 」という正反対で最悪の意味に。
ブログ更新を怠るなという戒めにします….
漢字表記の方は、仏教用語で遠い未来·遠い過去という意味があるらしいです。
LGBTQ+の悲しい歴史を忘れずに新しい未来を歩んでいければという願いをなんとなく持っています。
ちょっと後付け感あるか?シンプルにかっこいいというのもある。
あとはクエン酸が好きだから。眠い時や集中力が切れるとキメています。最高に「ハイ!」ってやつだアアアーッ
さん付けってよそよそしい感じがして苦手なのですがこの名前はさん付けがベスト。このネタをやりたくて選んだまである。
はてなブログがユーザー名をさん付けで表示してくれるお上品なブログと知らず「久遠さん」で登録したら「久遠さんさん」と表示されてしまいました。
ID名の後半はクエン酸の化学式です。
表記も呼び名も任せるよ
名前なんざどうだっていい…てめェが何者かが重要だからな…
ミギーもバギーも言ってる。韻が踏める2人。
あんたのお名前何ァんてェの?ボクは久遠と申ちまちゅ
あらためて、よろしくね
#0 Eureka!
初めまして
久遠/Quenと申します!「くおん」でも「くどう」でもなく、「くえん」です。
東京都在住の高校生です。
あえてJKとは言わないでおく それがこのブログのテーマだからです
わたしは自分がノンバイナリー*1だと思っています。そしてパンセクシャル*2であり、まだ模索中なのでクエスチョニング*3でもあります。
いわゆるLGBTQ+というやつですが、どんな印象を持たれましたか?
「キモい」より「触れにくい」の方が悲しいです。
でも、そう思った人こそこのブログの読者に一番向いています。
日本におけるLGBTQ+を取り巻く問題点は差別より無知だと思います。
「当事者が言いにくい環境」があり、それは「周りが触れにくい環境」でもあり、その結果日常的に話題に登ることは少ないです。
言葉だけが一人歩きして、いじめや同性婚についてのニュースを通して知る人が増え、その結果マイナスのイメージで終わってしまっているのではないでしょうか。
ダメじゃんね
久遠です。
でもどうすればいいんだ….わたしに何ができる….
そこで思い出したのが好きな漫画の一つ、「ゴールデンカムイ」のことです。
色んな要素で構成されている作品で、その中でもアイヌが大きなテーマとなっています。(絶賛アニメ4期放送中です!是非)
印象に残っていたのは作者の野田サトル先生の言葉です。引用(https://konomanga.jp/interview/51952-2)
「アイヌ民族をとり入れたのは、あまり詳細に描かれてこなかった文化だからです。身近だけど、その面白さ、魅力に気づいていない人が多かったはずです。」
「『可哀想なアイヌの出てくる小説や漫画はたくさんあって、もう読みたくないから、強くてかっこいいアイヌを描いてくれ』とアイヌ協会の方に最初に言われました。」
「たしかにデリケートな題材ではありますが、トラブルは悪意からではなく、無知からくるものだと思います。だからできるだけ勉強し、専門家のご意見を仰ぎながら作品を描いてます。そのうえでならば、強いアイヌやずる賢いアイヌを描いたって、いいと思うんです。同じ人間ですから。」
Eureka! これなんだよォ!スモーキーーーーーッ!!
実際、この漫画の影響で多くの人のアイヌへの印象が変わり、理解が深まったらしいです。
「アイヌ民族」という言葉はなんとなく悲しい、触れにくい印象から強い、逞しい印象になったのです。登場人物のイメージがついたから。
わたしが目指すことはまさにこれで、わたしをLGBTQ+の一員として発信をすることでLGBTQ+という言葉の印象を変え、身近なものにしたいです。LGBTQ+と言えばあんなブロガーがいたな、と気軽に感じてもらえるようになりたい。
また、例えばわたしが好きなものについて綴るだけで、久遠を構成する個性がひとつ増えます。「LGBTQ+の久遠」から、「久遠という人間がいて、その代名詞の一つがノンバイナリーやパンセクシャル」となり、性自認というものが重苦しくなくなります。
わたしはゴールデンカムイの登場人物ほど変態個性が強くないので読者にインパクトを残せる自信はありませんが….
それでもこのブログを読んでいただく前と後では、LGBTQ+という言葉の語感は変わるでしょう。
気をつけたいこと。
わたし=LGBTQ+ではなくなるのが理想と述べましたが、逆にLGBTQ+=わたしでもありません。
LGBTQ+の全てを代弁するつもりはさらさらないですし、そう思われているならわたしの思惑は失敗ということになります。そうでない人と同じように、色んな人がいるのがLGBTQ+であり、それを理解してもらうための入り口としてわたしがいるのですから。
ですが、どうしてもわたしの話だけではそのイメージがついてしまうかも。なので、他の当事者(知り合い、有名人、コメントと許可をいただければブログ内の方)についてもぼちぼち取り上げていこうと思っています。
初めてのブログで至らない点もあると思いますが、ここに書いたことを基軸に、深く考えすぎず自由に更新していきます。ブログなんてそんなもん
ここは、啓蒙活動の場でもあり、価値観を共有しぶつけ合う場でもあり、自分の考えを整理する場でもあり、性別が個性とならない未来への出発点でもあります。
読んでくれてありがとう
これからよろしくね